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by naokot63
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椿寺 浄安寺

椿寺 浄安寺_e0110119_1439591.jpg先日京都新聞の山城版に載っていた椿の寺「浄安寺」に行って来た。こじんまりとしたお寺のお庭に241種類の椿がある。住職の奥様がお好きで、長年かかって集められたとか。伺った時、どなたもお客様はおられず、ゆっくりと庭を拝見。枝枝に椿の名前が書かれた札がかかって「春風」「月影 」「吹上絞」等々、名前も優雅で・・・椿寺 浄安寺_e0110119_14592176.jpgゆっくり丁寧に見て歩いてると、御住職の奥様に声をかけていただいた。「どうぞ本堂にお上がり下さい。」そう!今日の楽しみは、本堂に生けられた椿なのである。木になっている椿ももちろんきれいやけど、一番椿の良さが際立つのは花器に生けられた椿!椿寺 浄安寺_e0110119_1582195.jpg本堂は最期の楽しみにと思って、まだ庭にいたら奥様がおいでになって庭の椿もご案内いただいた。「この椿はあまりの綺麗さに、お公家さんが袖に隠して持ち帰ったことから袖隠、葉っぱが金魚のような形をしている金魚葉椿・・・」もうゆうに70歳は過ぎておられるとおもうんやけど、つらつらとながれる水のように説明される。椿寺 浄安寺_e0110119_15182176.jpgそして本堂に。見てみて!!すごいでしょ!もちろん全てこのお庭の椿と添え木。それを一つ一つ丁寧に説明していただいた。奥様は一年365日椿で頭がいっぱいで、花器を購入する時も「あの椿にはこれが合うかも・・・」と思って選ぶとか。椿寺 浄安寺_e0110119_15263988.jpgこの椿展も2月から4月にかけての長丁場。枯れたら生け変え、もちろんお庭のお手入れも・・・好きでやっていらっしゃることとは言え、頭が下がる。美味しいお茶もいれてもらい、お菓子もいただいて、ちょうど帰る頃に次のお客様が・・・そして又同じように嬉々として説明されていた。帰り際、お寺の山門に「欲が大きければ大きいほど、幸福は小さくなる」って書いてあった。普段の汚れた心が、ひと時清められた気がした。
by naokot63 | 2007-03-22 15:42